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2007年 07月 16日
綺麗な教会
日曜22:30@渋谷HMV。ベートーベンの交響曲第7番(カルロス・クライバー指揮のCD)が欲しかったが置いていなかった。仕方がないので、リストのピアノ曲集(ボレット)とちょっと渋めにベルクの叙情組曲(ジュリアード弦楽四重奏団)を購入。

本日はチャリなので、少し遠回りしてゆっくり帰ろうと青山の方まで出向く。気分良くチャリを漕ぎ、国連大学の前を通ると、結婚式(3次会?)後の団体が路上を占拠し、中には泥酔して倒れている人もいた。そういうことは高田馬場とか田町とかでやれ。

適当にチャリを走らせていると、闇の中にポツンとライトアップされた建物を発見。昆虫のように光に向かってフラフラと進むと、それは教会であった。なるほど。最近は教会もライトアップするのか。

そんな夜の裏道探索を終えて246に戻ると、いつの間にかベルコモンズまで来ていた。そこで、外苑西通りをゆるりと南下。さすがに0:00近くなっていたので、休日の通りは時々タクシーが通る程度。おお、気持ちよい。…と思ったのも束の間、よく考えりゃこの通りに面する一帯は青山墓地じゃねぇか。

気付いた途端、非常に心細くなる。こんな時に限ってタクシーも1台も通らない。しかも車だとあっという間に抜けられる外苑西通りも、チャリだと結構長い。

それでも何とか墓地を抜け、オープンテラスで洒落こんだfurutoshiまで辿り着く。通りに面して、チェアではなく2人掛けのソファを置くという小粋な演出。俺が通り過ぎる時は、カップルがシャンパンを飲んでいた。あたしたちTokyoの夜を楽しんでるわよって感じ。

いつもなら、とっとと帰ってマンキューのマクロ経済学でも読んでろこのバカップルが!!!とチャリでそのままソファに突撃していきたくなるところであるが、今夜は青山墓地を一人で抜けてきた心細さに、不覚にもバカップルにホッとしてしまった。命拾いしたなお前ら。

その後、ちょっとコーヒーでも飲んで落ち着いて帰ろうと思い、六本木の椿屋珈琲店に行く。銀座に比べると非常に安っちい造りと雰囲気で、しかもロイヤルコペンハーゲンの器を使う一方でゴミ箱が無印良品というギョッとする演出ではあるものの、とりあえず特製アイス珈琲は美味い。氷も珈琲を凍らせて作っているので、溶けても味が薄くならないという粋なはからいである。

アイスコーヒーを生み出しただけでなく、珈琲で氷を作り出すことまで考えだす、そんな素敵なものつくり大国日本に乾杯して、俺はおもむろに本を取り出し、バカップルの替わりにお勉強するのでした。

アーメン。

by chinstrappenguin | 2007-07-16 23:59 | 日記 | Top Page


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