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2007年 08月 26日
ツンデレ蒲田
用事があって蒲田に行く。初蒲田。

蒲田といえば大田区。大田区といえば、世界に誇るものづくり中小企業の集積地帯である。ボロボロで今にも潰れそうな町工場から生み出される技術が、実はその分野での世界シェアの大半を占めており、連日世界中から依頼が来るような中小企業も珍しくない。そんな企業が集まるのがこの大田区である。

仕事柄、そういった企業の社長に会うことも多いが、どの社長もみな個性的で元気である。上場企業でエリート街道を歩んできたスマートな代表取締役とは風貌からして異なり、正に「おっちゃん」風な人が多いが、それがまた妙に格好良い。やはり、自分の会社を持ち、倒産の危機と常に格闘して生きている人は強く、そして味がある。

そんなイカした大田区の一つである蒲田。わくわくしながら降り立ったが、とりあえず臭い。なんか臭う。なぜだ。

聞くところによると蒲田は多数の鉱泉が湧出しているそうで、それが影響しているのだろうか。

原因不明な蒲田臭にゲンナリしながら、アロマスクエアという場所に逃げ込む。庶民くさい街中に突然そびえる綺麗な塔。隣にはアプリコという立派な区民ホールもある。ちなみに蒲田にはその他にも、雑然とした商店街を抜けたところに富士通ソリューションスクエアなる綺麗な建物があり、雑多な街とのあまりのギャップにちょっとギョッとする。街ぐるみのツンデレ。あなどり難い街だぜ。

そんなよく分からない街・蒲田で用事を済ませた帰り道では、アルゲリッチのこれでもかというくらい情熱的なショパンを聴く。ピアノ・ソナタ第2番、第3番、それとアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ。

どれも非常にいい曲だが、「華麗なる大ポロネーズ」なんて恥ずかしいくらい仰々しい邦題を付けたのはどんな輩なのだろうか。蒲田同様、こいつの恥ずかしい思考回路もよくわからない。

世界は謎でいっぱいだと改めて感じながら、帰路に就くのであった。
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by chinstrappenguin | 2007-08-26 22:55 | 日記 | Top Page
2007年 08月 19日
寝過ごしてピアソラ
週末、人と会っていない時間帯は、家の掃除をしているか、買物に出かけているが、それ以外の時間帯は仕事に追われている。俺の仕事はほとんど場所を選ばず、パソコン一つあれば出来てしまうので、それがまたよろしくない。また、世の中の総合職や専門職の方々は皆そうだと思うが、基本的に暇なお仕事でもないので、資本効率の悪い俺は平日だけでは時間が足りないことが多いのである。

特に先週・今週はありえないほど忙しく、一週間の睡眠時間を合計してもよく寝る人の一日分なんじゃないかという有様である。さらに、週末に打合せをする必要があったので、土曜日も7:30に出勤して21:00までPCをカタカタ…。

ただ、そんな休日出勤な一日でも、今夜は俺の家のすぐ側でハラマンが22:30までパーティーを開催しているので、大変でもモチベーション上がるぜ!!そんな勢いで仕事を終え、家に帰る。

しかし、あまりにも疲労が溜まっていたので、少しだけ休もうと思いベッドに寝転がる。これがいけなかった…。案の定、強烈な睡魔に襲われてしまった。

ハッと目を醒ました時はすでに遅し、時計は1:00を過ぎていた。肝心なパーティーを寝過ごしちまったよ。

俺は普段あまり物事を深く考えないので(正確に言うと物事を深く考える能力がないので)、畢竟後悔をするということもない。しかし、面白い人たちと出会えるチャンスをみすみす逃した今回は、流石に後悔した。ちくしょう。全員におみやげのペンギン・ポストカードまで用意したのに…。

くよくよしていても仕方なく、うっかり4時間も睡眠をとった俺は元気になったので、DVDでも借りて映画でも見ようかなと思い家を出る。こんな時に車があれば良い気晴らしになるのだろうが、あいにく都心暮らしの庶民である俺に車を持てるほどの経済的余裕はない。愛するmyチャリ(電動)でTsutayaに向かう。

Tsutayaなんていつぶりだろうか。置いてある新作DVDが全くわからない。けど楽しい。ミニシアター物だけを集めたコーナーもあって、ミニシアターの映画しかみませんとかいう下北沢的サブカル人間は気持ち悪いから皆死ねばいいのにとか心の中で冷やかしたりしながら、Tsutayaを満喫。どーれーにーしーよーかーな!とホクホクしていると、ふとTsutayaのカードを忘れていることに気付く。

連日の睡眠不足を我慢して休日出勤し、楽しいパーティーを寝過ごし、Tsutayaではカードを忘れてDVDを借りることができない。そんな土曜日。

本当に、深夜の路上で「どんだけぇー!!!」と叫びたくなった。

仕方なく俺はTsutayaを後にし、ipodから流れるピアソラだけを楽しみに、深夜の1号線でチャリ(電動)を飛ばすのであった。

明かりの消えた東京タワーが、俺を優しく見下ろすのであった。
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by chinstrappenguin | 2007-08-19 23:06 | 日記 | Top Page
2007年 08月 12日
飯倉片町のイタリアン・東京ミッドタウン・六本木ヒルズ・METI
金曜夜、21:30頃会社を出てハラマンと遊ぶ。まずは飯倉片町でタクシーを降り、たまたま目についたイタリアンで腹ごしらえ。何故かジャズが流れるハイセンスなこのお店(!)、しかしながら味はとても案配が良く、4種類のチーズを使ったペンネが驚くほど美味かった。

お腹いっぱいになった後、てくてくミッドタウンまで散歩すると、一階のA971というバーにやたら人が群がっている。「何のパーティーか!」と思ってうきうき侵入してみると、意外にもただ混んでいるだけという。おそるべし六本木。

さてこのお店、ソフィスティケイトという概念とはおよそ距離のありそうな外国人男性と、30歳前後で愛読雑誌はThe Economist(英語)とVOGUEですのでそこら辺のめちゃモテ系OLとは格が違いますといった感じの日本人女性ばかりである。興味深く店の様子を伺いながらお酒を楽しんでいると、訝しく思ったのだろうか、2人の日本人女性に声をかけられた。

彼女たちに色々聞いてみると、(どこまで本当かよくわからないが…、)このお店は外国人男性好きの日本人女性と、日本人女性好きの外国人男性が集まる場所なのだとか。なるほどね。地方銀行の海外取引向け商談会みたいなものか。良き社会勉強になりました。

ちなみにその女性、六本木ヒルズ麓のハートランドというお店で飲むこともあるらしい。そこで、社会勉強好きな俺達は試しにそちらも覗いてみることにした。

いざ到着すると、全体的な雰囲気はよく似ているが、A971と比べてそれほどギラギラしてはいないようだ。また、A971にはなかったDJブースがあり、べんつくべんつく喧しい音を奏でながらDJがミキサー(っていうのあれ?)をいじくっている。

彼らDJの動きを見ていると、ミキサーのつまみを随分とこまめにグリグリいじくっているようだが、そんなに音が変わっているのだろうか。俺のような素人にはよくわからない。だが、まぁ違いがあるからこそいじくっているのだろう。

どこか遠くの人が創った音楽を輸入してきて、六本木でグリグリつまみをいじくって微調整をして音を奏で、客に届ける。彼らDJの行為はまさに日本の加工貿易そのものである。そんな製造業の一形態を表象する彼らに感動を覚えてしまった。経済産業省は新経済成長戦略で、製造業の発展とそれに次ぐ第2のエンジンとしてサービス業を挙げているが、製造業の手法を取り入れサービス業を営むといった、この国の目指すべき2つの産業を象徴的に刻む素晴らしい人種を六本木で発見した。すげぇ。……ま、肝心の音楽のセンスは全くないようだが。

その後、よくわからない流れだがハラマンの希望でクラブ(しりあがりの方)に行き、朝まで楽しい時間を過ごさせていただく。朝の六本木では、綺麗なお洋服を身にまとった可愛らしいお嬢さんが飲み過ぎで倒れていた。

元気な街だね、六本木。
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by chinstrappenguin | 2007-08-12 23:43 | 日記 | Top Page
2007年 08月 05日
内陸の民として
金曜夕方6時半、仕事で西新宿に用事があったので会社を出る。こんなに早く会社を上がるのはいつ以来だろうか。会社から駅に向かう途中に非常に大きい公園があり、嬉しい気持ちとともに敷地内をてくてく歩く。爽やかなり。金曜ということもあって、道行く人も軽やかである。

早々に西新宿での仕事を終えて、一人自由な時間。いつもより4・5時間早く解放されてどうしていいか分からない俺は、とりあえず近くにあったお店でビールを一杯飲んだ後、何を思ったかBic Cameraに行ってしまった。どこのオヤジだ俺は。

そうはいっても電化製品に囲まれて鼻血を出しそうなほどテンション上がりまくりの俺は、4年前に購入したipod miniがボロボロになっていたことを思い出し、新しいipodを衝動買い。薄いのに容量30Gとかいって、凄すぎる。

その後Tower Recordに赴き、カルロス・クライバーのベートヴェン7番とブラームス4番、それにシフラのリスト・ピアノ曲集を購入。リストは以前ボレット演奏のやつを買って大失敗したので、そのリベンジである。

思えば、自分の好みの演奏スタイルというものは、小学生の時にずーっと聴いていたピアノ曲のカセット(カセット!)に遡る。中村紘子とか、結構有名な人が演奏したピアノの有名曲を集めた8本(150曲程度?)のカセットが家にあって、それを良く聴いていたものだ。当時の音が染み付いているせいか、特にショパンやリストは未だにその時に聴いた演奏に似たスタイルを好むようだ。

シフラに違和感を覚える瞬間、当たり前のことだが、環境というのはその人の嗜好や行動を規定してしまうものだなと、少し怖い気持ちになる。最近、「子供に学校の掃除をさせるな」「喧嘩をした相手の子供を転校させろ」など、学校に対して無茶苦茶なクレームをする勇猛な保護者の方々がいらっしゃるようだが、そういった親に育てられた子供はやはりクレーマーになるのだろうか。イワトビペンギンと一緒に育った人間は気性が荒くなるのだろうか。ジェンツーペンギンと一緒に育った人間は温和になるのだろうか。

土曜日。購入したCDと、クレイジーケンバンドを流しながらドライブ。川崎を過ぎ、横浜を過ぎ、八景島で花火を堪能し、葉山にたどり着く。小さな町だが、さすがに洒落たお店が多い。海のない内陸の地で生まれ育った俺には、山と海に挟まれた土地はだいぶ眩しいぜ。

きっと、俺はアラム人と気が合うのだろう。

そんなことを思いながら、葉山の週末は過ぎ行くのであった。
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by chinstrappenguin | 2007-08-05 22:06 | 日記 | Top Page